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ブルーアーズダウンプロジェクト ブルーアーズダウンプロジェクト

ブルーアースダウンプロジェクト

羽毛はケラチンというタンパク質で構成されており、非常に壊れにくいという特質を持っているため、適切なメンテナンスを行うことで、親子三代100年に渡って使い続けることが可能です。
しかし、焼却処分してしまうと、羽毛に含まれる約47%の炭素が酸素と結び付き、二酸化炭素(CO2)を発生させてしまいます。
焼却処分せずに長く使い続けることで膨大な量の脱炭素(炭素の固定化)を可能にし、最後は土に還る羽毛は、SDGsにも貢献する素材です。

羽毛の成分ケラチンの3000年寿命 羽毛の成分ケラチンの3000年寿命

羽毛は髪の毛と同じ、ケラチンと呼ばれる非常に安定したタンパク質でできています。
例えば、ミイラの髪の毛が3000年以上経過しても現存しているのは、このケラチンの長期安定性、蘇生能力、再生維持能力などの類まれな強さにあるといえます。
羽毛ふとんが丸洗いなどの適切なメンテナンスを行うことで、100年の使用が可能なのは、このためです。

羽毛の100年消費(例:親子三代による消費)は、これからの未来に向けたスタンダードになることはまちがいありません。

羽毛はバイプロダクツ(食肉利用の副産物)破棄ゼロの産物
私たち、子供たち、孫たち

羽毛ふとんは最適で最高の掛けふとんです 羽毛ふとんは最適で最高の掛けふとんです

羽毛ふとんは最適で最高の掛けふとんです。

  1. 包み込むようなすぐれたあたたかさで、健康的に暖まる。
  2. 圧倒的に軽いため、からだに圧迫感がなく、健康的に眠れる。
  3. 吸湿放散性にすぐれているため、蒸れることのないさわやかさが持続。
  4. 無数のダウンボールが鎖状にからみあっているため、からだにフィットする掛け心地の良さ。
  5. ケラチンの長寿性で、3代の使い手が何十年というスパンで使用できる。


これら6つの羽毛の優位性は、唯一羽毛だけのものです。

安眠のための寝床内環境温度と湿度

長期にわたる研究と実験で、科学的に明らかになってきた羽毛の性能について説明します。

 羽毛のあたたかさサイエンス

羽毛1gは、約3000粒のダウンボールで成り立っています。ダウンボールひとつは十数本の羽枝を持っています。それらが絡み合い、無数の空気の小部屋(エアセル)を形成しています。
それらが非常に高い断熱性能を持っているため、発熱体である体温を逃さないのです。
これが最適睡眠環境に必要な33±1℃という寝床内温度®を、生み出してくれるのです。

羽毛ダウンボール

 羽毛の軽さサイエンス

同じあたたかさを得るためには、羊毛なら約4倍、合繊なら約3倍以上の量が必要となります。
人は睡眠中に十数回の寝返りをうちます。寝返りはレム睡眠とノンレム睡眠の変換点でされることが多く、ここでスムースに寝返りがうてないと、熟睡できないことになります。
私たちの身体は、スムースな寝返りによって、起きていたときの身体の歪みや疲れを癒すといわれています。
重い掛けふとんを使っていると、寝返りがうてないどころか、毛細血管を圧迫し、血流を妨げ、身体や内臓の機能障害を起こす原因となります。

 羽毛の吸湿放散性サイエンス

羽毛は公定水分率が13%と非常に高く、それ自体が自然呼吸しています。
この呼吸作用で、睡眠中の汗などの水分を吸湿、それを外に放散してくれます。
また気温の高いときは、抱え込んだ空気の部屋を閉じて、余分な熱を外へ逃がします。
羽毛は掛けふとんの快適さをつかさどる機能として必要不可欠な3つの性能を備えています。

  1. 吸湿性→水分を吸収する性能
  2. 放湿性→吸収した水分を放散する性能
  3. 透湿性→内側にたまった余分な蒸れた空気を外に逃がす性能

このため、寝床内の湿度が常に50%前後に保たれるという理想的な掛けふとんの機能を提供してくれるのです。

 羽毛のフィット性サイエンス

羽毛は他の板状に成形されている充填材とは異なり、唯一、極小の粒がからみあった組成となっています。
そのため、身体にフィットするやわらかなしなやかさ(ドレープ性)があり、身体を包み込んでくれる”雲”のような包容性のある快適さを提供してくれます。

 羽毛のストレスフリーのメンテナンス

羽毛は圧縮回復率が高く、それ自体が放湿性を持っているため、頻繁に干す必要がありません。
そのまま広げておくだけでもふっくら度が回復します。
また軽いと同時に、圧縮梱包が可能ですから、収納や持ち運びが非常に簡単です。
狭い収納スペースにも向く上に、出し入れが圧倒的に楽といえます。

 羽毛の100年消費と脱炭素素材のサイエンス

羽毛は自然の産物として奇跡的ともいえる蘇生力、再生力に優れています。数年に一度の洗いと、15年に一度の打ち直しを行うだけで、100年の使用が可能です。今購入した羽毛ふとんが、100年後も使用可能なのです。
バージン羽毛のみならず、リサイクル羽毛でもその性能にほとんど変わりのないことも証明されています。
羽毛がケラチンというタンパク質でできていることで、これだけの長寿が保たれ、同時に最後は土に還ることが可能なのです。
羽毛ふとんを100年を超えて使い続けることは、SDGs(持続可能な開発目標)やゼロエミッション (脱炭素)などへの実践につながり、生産サイドも消費サイドも高い社会貢献価値を有することになります。

これから将来にわたり、風力発電やEV(電気自動車)、ソーラーエネルギーの利用などと同様、羽毛ふとんは「地球の上に生きる」ための、スマートチョイスとして、暮らしの必需品となることはまちがいありません。

羽毛ふとんのTOG(保温性能値)を選んで暖房費とCO2の削減 羽毛ふとんのTOG(保温性能値)を選んで暖房費とCO2の削減

暖房に頼る代わりに、羽毛ふとんの保温性能TOG値をアップ。
羽毛ふとんの保温性能を可視化したTOGの設定で、適切な羽毛ふとんを選択できます。

暖房設定温度を21℃から20℃に下げた場合、年間電気代削減額は1,430円
同時に年間のCO2削減量は約18.4kg
夏場のエアコンの冷房設定温度を27℃から28℃に上げた場合、年間のCO2削減量は約10.6kg

冷房の設定温度を上げるより、暖房の設定温度を下げる方が、CO2の削減効果が高いといえます。

2022年の夏場を前に、電力各社は節電に協力した家庭にポイントを付与し、電気料金を実質的に下げるサービスを始めました。
普及促進のため、政府も電力各社とは別に、2,000円分のポイントを追加付与し、電力需要がより厳しくなる冬に本格化させる動きがあります。
暖房の設定温度を下げて電気代を削減するとともに、これらのエコポイントも活用すれば、更なる電気代の削減、CO2の削減が可能になります。

コンフォートインデックス室温とあたたかさ指数TOGの関係
暖房費が家計を圧迫 解決 暖房が地球を圧迫
快適に眠るためのふとんの中の条件は寝床内温度33度±1度寝床内湿度50±5%が理想とされています。

冬の睡眠時には、寝室の暖房と羽毛ふとんをスマートに併用します。
就寝30分前から暖房をつけて部屋を20℃前後に温めておきます。
羽毛ふとんは5分もすれば体温で温まり、寝床内温度が上がりますから、おふとんに入るときに就寝1〜2時間後に暖房が切れ、明け方から暖房が入り、寝室が20℃前後になるようにタイマーを設定します。
暖房を就寝中つけっぱなしにしておくと、乾燥が進み、電気代もかさみます。
就寝中に寒いと感じる場合は、暖房に頼るよりTOG値のより高い羽毛ふとんを使うことをおすすめします。
羽毛ふとんは羽毛のもつ天然の呼吸機能で、蒸れも乾燥も防いでくれます。

羽毛ふとんの廃棄ゼロエミッション(脱炭素)とリサイクル 羽毛ふとんの廃棄ゼロエミッション(脱炭素)とリサイクル

ゼロエミッション2050

ゼロエミッションとは、人が活動することで発生する排出物や廃棄物を限りなくゼロにすることを目標(2050年をターゲット)とし、そのために最大限の資源活用を図り、持続可能な経済活動や生産活動を展開していくグローバルな考え方とその方法を意味します。
環境保全と経済発展を相互統一し、「持続可能な発展」をいかにして実現するかを課題としています。
そのための循環型社会実現のためのコンセプトとして「ゼロエミッション」という考え方が提唱されています。

ふとんは残念ながら、粗大ゴミナンバーワン(東京都)、年間100万枚以上が廃棄処分されています。
(令和2年度)

NO廃棄羽毛布団年間1千万枚

日本全体でみれば、年間1千万枚のふとんが灰になっていることになります。
羽毛を1kg 燃やすと、約1.7kgのCO2が発生します。
1千万枚の羽毛ふとんの焼却処分で、17,000トン以上ものCO2を排出しているのです。
羽毛は非常にリサイクルに適した素材です。
廃棄焼却処分の代わりにリサイクルして再利用することで、莫大な量の脱炭素(炭素固定)が可能なのです。
そのためには、

1 100年消費を念頭におく。
2 廃棄しないでリサイクルする。

リサイクルされた羽毛は、おふとんの他、衣類やクッションなどに再利用
リサイクルされた羽毛は、おふとんの他、衣類やクッションなどに再利用されます。

素材別の焼却処分によるCO2排出量の比較 素材別の焼却処分によるCO2排出量の比較

CO2の排出量の計算方法:

  1. 各素材の組成式内の、炭素(C)12、水素(H)、酸素(O)16の原子量の合計のうち炭素の占める割合を計算。
  2. 1kgの羽毛の場合、羽毛の炭素含有率は約47.06%なので、471gの炭素が含まれていることになる。
  3. 炭素の原子量は12、酸素の原子量は16なので、二酸化炭素CO2の原子量は合計12+16x2=44となる。
    つまり炭素の原子量12が、二酸化炭素になると原子量44となり、約3.7倍の原子量になる。
  4. 羽毛1kgあたりの炭素量471gが、焼却により二酸化炭素になるということは、1726gとなり、
    これがCO2の排出量となる。
例1
綿100%の側生地1kgに羽毛1kgが入っている羽毛ふとん1枚を焼却すると…
側生地1kgのCO2排出量1.629kg + 羽毛1kgのCO2排出量1.726kg = 3.355kg のCO2を排出
例2
TTC(ポリエステル85%・綿15%)の側生地1kgに羽毛1kgが入っている羽毛ふとん1枚を焼却すると…
側生地1kgのCO2排出量2.192kg + 羽毛1kgのCO2排出量1.726kg = 3.918kg のCO2を排出
例3
ポリエステル100%の側生地1kgにポリエステル綿1.5kgが入っている合繊ふとん1枚を焼却すると…
側生地1kgのCO2排出量2.292kg +ポリエステル綿1.5kgのCO2排出量3.438kg = 5.73kg のCO2を排出

別な見方をすると、羽毛0.9kgの入った羽毛掛けふとんと同じあたたかさを得ようとすると、
合繊掛けふとんでは3kgの充填が必要です。
例1と例3を比べると、ポリエステル綿1.5kgのデータですから、3kgではその2倍、11.46kgのCO2排出となり、羽毛ふとん(綿100%側生地)使用の約3.4倍ものCO2を出すことになり、合繊ふとんの焼却はさらに深刻な問題をもたらすといえます。

羊毛や合繊で、羽毛ふとんと同じ暖かさを得るには、3倍から4倍の充填量が必要。

同時に、焼却すると3倍から4倍のCO2を排出!
しかも3、4年でへたり、リサイクルも不可。
粗大ゴミになるしかない。

羽毛布団焼却時排出Co2量

羽毛なら、100年にわたり、炭素を閉じ込め(炭素固定)、最後は土に還り、地球の栄養になります。

羽毛ふとんのサステナビリティとSDGs 羽毛ふとんのサステナビリティとSDGs

へらさない(すべての資源)、ふやさない(すべての負の産物)

羽毛は長い長い進化と淘汰の歴史を経て、今日、私たちの寝具として地球が提供してくれる、すばらしい贈り物です。

羽毛はもとより、食肉用の水鳥(グース/ダック)から得られるものです。
羽毛目的で水鳥は飼育されません。
つまり羽毛は食肉産業のプロセスから生まれる純粋な副産物なのです。
水鳥たちの命を守ってきた捨てられてしまう運命にあった貴重な羽毛を、ていねいに精製し、寝具用充填材として活かし続けている結果が、一枚一枚の羽毛ふとんなのです。

羽毛はケラチンというタンパク質でできていますから、最後は土に還ります。
地球を汚染したり、破壊したりすることなく、地球からいただいて、そして地球にお返しできる素材といえます。

羽毛ふとんは「へらさない、ふやさない」完結型サイクルの代表的産物ともいえます。

羽毛はSDGsの理念の中で、特にSDGs-12に貢献しています。
「つかう、責任。つくる、責任」を提唱しているのがSDGs-12です。
一枚の羽毛ふとんの100年消費で、廃棄と炭素の排出をなくし、最後は土となって地球にお返しすることが羽毛ふとんの存在意義と作り手、使い手の責任といえます。

羽毛ふとんのクリーニング・3つの方法のちがい 羽毛ふとんのクリーニング・3つの方法のちがい

羽毛の驚くべきパワーのひとつに、洗浄などのメンテナンスや打ち直しプロセスやリサイクルによる性能の低下がまったくみられないことがあげられます。
それどころか、長年使用した羽毛ふとんでも、クリーニングとリフォームによっては、さらに性能アップというまさに自然界の過酷な生存本能が生み出し、受け継いできた、遺伝子サイエンスの賜物といえます。

このパワーをシンプルに生かす方法が洗浄などのクリーニングとリフォーム(打ち直し)です。
これは羽毛の100年消費のために欠かせない、メンテナンスです。

羽毛ふとんを長年使用していると、汗や脂を取り込んで”玉ダウン”という毛玉のような塊ができ、
おふとんの嵩高性能や保温性能、吸湿放散性などの低下につながります。

2年から20年使用した羽毛ふとん33点のテストで、どのくらいの年数で、玉ダウンの比率と嵩高値が使用の限界値となるかを分析しました。(CIL快適睡眠環境研究所)
玉ダウンの比率は30%~50%が限界、嵩高は80mm~100mmを使用の限界とすると、双方とも約7年から10年が限界値に達して、クリーニングとリフォームの時期という結果がでました。
クリーニングの場合、現在3つの方法で行われています。

  1. 丸洗い:おふとんをそのままの状態でマシンに入れて洗う。
  2. ふくろ洗い:中身の羽毛を取り出して、それを袋に入れてからマシンで洗う。
  3. バラ洗い:中身の羽毛を取り出して、羽毛だけを直にマシンに入れて洗う。

丸洗いの場合は、ほとんど中の羽毛はきれいになりません。
ふくろ洗いは、❶よりは効果がありますが、玉ダウンは13%減少、嵩高は5%しかアップしません。
❸のバラ洗いでは、玉ダウンはひとつひとつのダウンボールとして蘇り、それぞれめいっぱい羽枝を広げて多くの空気をとりこみます。そのため嵩高は最高36%までアップします。

玉ダウン

ちがいが実感できる ロイヤルウォッシュ®

羽毛ふとんの洗浄方法の中で、もっとも効果の高い最高レベルの洗浄方法がロイヤルウォッシュ®です。
羽毛ふとんをそのまま解体せずに丸ごと洗う〝丸洗い〟や、解体した羽毛を袋に入れて、
他の羽毛といっしょにまとめて洗う〝ふくろ洗い〟に比べると、ロイヤルウォッシュ®は仕上がりに格段の差がでます。
ロイヤルウォッシュ®は、お客さま別に羽毛ふとんを解体して、中の羽毛を取り出し、ていねいに洗浄、乾燥させてから新しい側生地に充填します。そのため、玉ダウンもなくなり、おふとんの嵩高は格段にアップします。(最大36%アップ)
このロイヤルウォッシュ®で羽毛は完全に生き返り、次の10年20年の使用に無理なく対応していきます。

羽毛ふとんのリフォームマジック 羽毛ふとんのリフォームマジック

解体してバラ洗いした羽毛は、元のフレッシュな羽毛によみがえります。
この羽毛を新しい側生地に充填して、リフォーム(打ち直し)します。

リフォームによる保温性能回復のサーモ画像による検証

30℃の発熱板の上に5分間羽毛ふとんをかぶせます。

羽毛布団リフォーム前後保温性比較

(羽毛ふとん:ダウン93% 1.4kg充填 シングルサイズ)

10年20年と使用したおふとんでも、クリーニングとリフォームにより、嵩高や保温性能は回復し、玉ダウンも少なくなります。側生地も新しくなり、さらなる10年20年の使用が可能になります。

クリーニングやリフォームによる品質の劣化は羽毛にはほとんどありませんから、リフォームやクリーニングを5年周期、10年周期と繰り返して行うことで、羽毛ふとんの100年消費が可能になります。

羽毛白書 羽毛白書

ブルーアースダウン羽毛だからこそ

羽毛ふとん100年消費で…

他に類をみない羽毛が持つ蘇生能力と設計可能な性能で
もっとも快適でサステナブルな睡眠を得られる。

保温性能(tog)をコントロールすることで、
暖房に依存することなく、ベストな寝床内温度で眠れる。
暖房費の節約とCO2の削減を同時に可能にする。

羽毛ふとんは、永続的なメンテナンスのシステムがととのっているため、
消費者サイドに、ストレスフリーの寝具として安定供給できる。
羽毛は品質の劣化が少ないため、リサイクルに非常に適している。
焼却による大量のCO2の排出を避けるため、リサイクルと100年消費が
羽毛ふとんだからこそ可能なアクションといえる。

SDGsに貢献すると同時に、暮らしそのものをグレードアップ
グローバルな意識参加と満足感を消費者も生産者も得ることができる。
羽毛産業はその存在価値を高め、消費者は理解とともに、
次世代へその価値をつないでいく。

生産者サイドが追求している、サステナブルな生産システムと
ユーザーリスペクトの購入後のサポートシステムが
100年消費を可能にし、そのことがゼロエミッションとSDGsにつながる。

廃棄しない、使って、使って、使って…土に還す。
地球からもらったものは、地球に返す。
この循環サークルの生産消費形態は
羽毛ふとんだからこそ実現持続可能といえる。