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羽毛のリサイクル/リフレッシュ
リサイクル羽毛の厳しい品質検査

リサイクル羽毛の厳しい品質検査

羽毛ふとんは、適切なメンテナンスを行えば、100年という長きに渡って使用できるものになります。

なぜ、100年も使えるのか。その理由は、エジプトのミイラを例えとして説明できます。ミイラには、髪の毛が残っています。3,000年以上も前の髪の毛がなぜ残っているのかというと、髪の毛はケラチンというタンパク質の一種が主成分で、このケラチンが水に溶けにくいなどの特性を持っているためです。
そして、羽毛も同じケラチンを主成分としているため、非常に丈夫な素材となり、それを使用した羽毛ふとんもメンテナンス次第で長く使えるということになります。

一方、日本では、ふとんがこの10年間における粗大ゴミの排出量のトップとなっております。つまり、古くなったふとんは、そのまま粗大ゴミとして捨てられるという現状があるのがわかります。

そうした現状を踏まえ、当社では使われなくなった羽毛ふとんを回収し、中身の羽毛を取り出して仕分けし、洗浄した上で検査を行い、〝リサイクル羽毛〟として再利用しております。
羽毛は、再生能力が非常に高い素材なので、リサイクル後もほぼ変わらない品質を維持できます。

また、当社では個人向けの〝打ち直し〟のサービスも展開しております。ご家庭からお預かりした羽毛ふとんを1枚1枚解体し、取り出した羽毛を洗浄した上で新しい側生地に充填し、新品同様の羽毛ふとんに仕立てるサービスとなっております。加えて、打ち直しをした羽毛ふとんを、ご希望の時期までお預かりするサービスも展開しております。

羽毛のリサイクル工程の概要

1.羽毛ふとんの回収

羽毛ふとんのリサイクルに賛同していただいている小売店やホテルなどの宿泊施設を通じて、回収しています。そして、回収した羽毛ふとんは、状態を確認した後、加工工場のある台湾に輸送します。

2.解体・洗浄・検査

台湾の工場にて、回収した羽毛ふとんを解体し羽毛を取り出します。そして、その羽毛を洗浄した後、スチーム噴霧や乾燥などを行い、羽毛本来の姿に復元します。そうして復活した羽毛を、厳格な基準で検査し、合格したものだけを〝リサイクル羽毛〟として、日本へ戻します。

3.再検査

日本に戻った〝リサイクル羽毛〟を、さらにCIL(コンフォートインデックスラボ)に検査に出します。
CILでは、ヴァージン羽毛(新品)と同じ検査を行い、合格したものだけに専用のCILラベルが交付されます。

4.充填

新品の羽毛と混じらないように管理し、リサイクル羽毛専用のラインにて充填し、リサイクル羽毛ふとんに仕上げます。

リサイクル羽毛エコアールグリーン

羽毛ふとんの打ち直し

当社の打ち直しは、日本羽毛製品協同組合が定める〝プレミアムダウンウォッシュ〟という方式を採用しています。
〝プレミアムダウンウォッシュ〟とは、羽毛ふとんの羽毛を取り出し、直接洗浄する方法になります。
具体的な工程としましては、まず羽毛ふとんを解体して中身の羽毛を取り出します。次に、取り出した羽毛を、打ち直し専用のラインで洗浄し、乾燥させます。最後に、必要な場合は足し羽毛を行った上で、新しい側生地に充填し、新品同様に生まれ変わらせます。

古い羽毛ふとんを解体して羽毛を取り出します

古い羽毛ふとんを解体して羽毛を取り出します

羽毛ふとん丸洗い

羽毛ふとんを、専用の大型洗濯機や乾燥機を使用して丸洗いします。 洗剤については、家庭用洗剤で洗うと羽毛に必要な油脂分まで落としてしまうため、羽毛に優しい専用の洗剤を使用しています。
また、側生地のシミや汚れは、超音波洗浄機などを使用して、洗濯前にできる限り落とします。
丸洗いした羽毛ふとんは、完全に乾き切らないと臭いが発生してしまう可能性が高いので、乾燥工程が最も重要となります。そのため、乾燥には平面乾燥機とタンブラー乾燥機の2種類の乾燥機を2回ずつ使用し、徹底的に乾燥させて、ふっくらした状態に仕上げています。

丸洗いの最後の工程となるタンブラー乾燥

丸洗いの最後の工程となるタンブラー乾燥